アウトドアショップKワーキング館ブログ

樹上伐採・支障木/危険木処理のための道具の紹介。 またツリーワーク講習会・ロープ高所作業特別教育のお知らせを行います

リギングプーリーのメンテナンス


 島根スタッフの高濱です。前から書かなければと思っていたことですが、遅まきながらやっと記事にします。
 さて、皆さんはどんなプーリーをお使いでしょうか?
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 一般市民向けの講習を行なっているうちの協議会の場合は、掛り木処理や集材・搬出には高強度の繊維ロープ、いわゆるリギングロープを使っていますので、上の画像の様なプーリーを主に使っています。

 ODSKのお客様達は特殊伐採の方が多いので他にはリギングブロックもお使いでしょう。この様なブロックは下の画像で見ても分かるくらいに、プレートのエッジが丸く作られています。

 ロープがエッジで擦れて傷まない様に最初から丸くなっています。ところが、上画像のプーリーの中にはプレートのエッジが立ったままのものがあるんですね。そんな事を中心に書いてみたいと思います。

 プーリー・ブロック・滑車と称されますが、素材がアルミだったり鉄鋳物だったり、ステンレスだったり、色々ありますので、全体に通じる話も混じえて書いてみましょう。
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 さて、こういった安全のためのコストを掛けたリギングブロックの場合には、シーブを固定しているシャフトは圧入のものが多いので、自分でメンテをやれることとしたらシーブトプレートの間をエアを使ってゴミを飛ばすことくらいでしょうか。
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夏用チェンソープロテクションパンツ:杣 (SOMA) チェンソー防護ズボン サマーモデルと他社製品比較


 杣 (SOMA) チェンソー防護ズボン サマーモデルは日本の夏に耐えられるか? と、言うよりもこれ以上に日本の湿気た暑い夏向けのものはどうやって作れば良いのか、といったレベルに仕上がっているのではないでしょうか。
※簡単ですが、使用感は、島根・山守ネットワークのこちらの記事にアップしました。ご笑覧ください。IMG_4606のコピー (1)

 これ以上のものは、何か繊維の技術革新が行われるかどうかに掛かっていると思われます。

 細かいところでは、機能的に物足りない部分はありますけれど、それは贅沢な話。

 そもそも夏に特化して作られたチェンソーパンツの価格が、ODSKワーキング館で26,784円(税込)ですからね

 チェンソー防護用のパンツの価格としてはミドルクラスになりますが、この価格帯の製品ととして夏向けに特化した機能モデルとしては充分安い価格ではないでしょうか。

 自分が持っている他のアッパークラスのモデルと比較して考えても、体力を消耗する暑い時期を乗り切るためのアイテムとして一押しだと思われます。

 アウトドアショップKワーキング館の中原さんが、「みんなに自慢してくださいよ!」、と送ってくれた新製品、杣ブランドのサマー用のチェンソーパンツが昨日届きました(そうそう、今度の省令改正施行と夏に向かっていることもあり、メーカの方で品薄になっていて商品確保が大変そうなので、欲しい方は早急に手配した方が良さそうですよ)ので、ちょっとプチ自慢・・・

 これを、自分が他に持っているファナーのアーボリストパンツやシップのイノベーション・ダブルエアとも比較しつつ、この杣のサマーパンツの特長に触れてみたいと思います。

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テキチュー(スーパーショット:特大パチンコ)の修理


 島根スタッフの高濱です。島根でもやっと梅雨入りをして外作業に向いていない季節が参りましたので記事作りをしてみましょう。ワーキング館のスタッフは、電話やお客様の対応、発送、発注、伝票、商品管理業務などでブログ記事を書くのは至難の技のはず。代わって鳥やカエルの声ばかりが聞こえる島根の田舎からの記事です。
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 さて、今回のお題はODSKのお客様たちも使っている人が多いスローウェイトを飛ばすためのランチャー、「テキチュー」についてです。要するに特大のパチンコですね。


 これは、うちでも便利に使っていますが、7年くらい前にビッグショットを買おうとしたら10万円位の価格だったので手が出なかった道具です。

 それで、2年くらい前に3万円代で買えるテキチューを手に入れました。トリガーシステム付きでバッグに入ってこの値段。費用対効果は高いのではないでしょうか。でも、入荷が遅いと言う噂もありますので、在庫があったらゲットされては如何でしょう。

 それから、このテキチューは農山村でも活躍する便利道具です。集落に一本あると獣害対策、特に猿の追い払いには効果が高い!
 でも、その話は最後に書くとして・・・


【ラバーチューブの修理】
 さて、この便利なテキチューですが、ウィークポイントがあってパウチを取り付けているところのラバーチューブが切れるんですね。1テキチューキレやすいところ (1)

 これは、ラバーチューブに孔を開けてパウチのベルトを通しているからで、基本的なアーキテクチャの問題ではないでしょうか。




 でも、大丈夫。もっとしっかりとした留め方を考えてみました。









 今回の記事で、テキチューユーザの方のために、自分が1年くらい前にやった修理方法をシェアしてみましょう。
 お役に立てれば幸いです。

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あなたは S派?M派?

S Mといっても変な趣味の事ではありませんよ。
世界中の木登りストたちは最近SRT、DdRTという略語を使わず

SRT → SRS (Stationary Rope System=ロープが動かないシステム)
DdRT → MRS (Moving Rope System=ロープが動くシステム)

と言うようになっています。
シングルロープとかダブルロープと言うよりは『動く、動かない』といった方がそれぞれのシステムの本質を言い表しているからです。
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僕がショップKで働き出した時、『ダブルロープテクニック』と聞いて浮かんだのは写真のような使い方でした。登山界では2本のロープを束にして使うことをダブルロープと言うから、しばらく混乱していました。

DdRTも1本のロープを2つ折りにしているだけだから厳密に言うとシングルロープではないか、と言う議論もあって、SRS/MRSという名前が使われ始めたわけです。

SRT/DdRTという言葉を使っても構いませんが、SRS/MRSと聞いて???とならないために覚えておいた方がいいと思います。

さて、S派かM派かという事ですが、どちらか1つしか使わないよ(使えないよ)、というのではなく、それぞれの長所/短所を理解し状況に応じて使い分けられる、というのが理想的ではないかと思います。(小坂)

チェンソーズボンの暑さ対策

 2019年8月1日より「チェンソー防護ズボンの義務化」が始まります。(林業業界では2015年10月より既に義務化されています)林業だけでなく、造園、農業、土木等、チェンソーを使用する全ての業種が対象となります。

義務化される8月は夏真っ盛り!「だだでさえ暑いのにチェンソーズボンなんか履きたくないよ!」と思う方も多いと思いますが業務で使用する人以外の人達もケガをしてからでは遅いので着用する事をオススメします。

 そこで、チェンソーズボンの暑さ対策をいくつか紹介いたします。

①ズボン選び

チェンソーズボンと言うと重い、厚い、動きにくいイメージですが、最近では各メーカーから軽く、薄く、動きやすい商品も多数出ているので、薄手で軽い商品を選ぶのが良いです。サイズも日本のメーカーの物を選べば自分に合ったサイズが見つかると思います。
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杣から発売されたばかりの「チェンソー防護ズボンサマーモデル」
日本の環境に合った耐湿気設計となっています。
ベンチレーションも太ももとふくらはぎにあるので通気性も◎

更に、1.1㎏と軽量で全体的に細めの作りになっているので女性の方にもオススメです。

追記:現場で履いて作業してみた感想ですが、やはり軽いです。
ストレッチも良く動きやすいんですが、生地が薄い為引き裂きには弱いと思います。
藪の多い現場は向いていないかも?ですね。
普通の間伐作業は問題ないと思います。






②インナーを履く

FTSMいくら薄いチェンソーズボンでもやはり、汗はかくし蒸れます。僕も以前は汗による蒸れのせいで汗疹が酷かったんですが、finetrackのドライレイヤーを使いはじめてから汗疹ができなくなりました。「撥水」ドライレイヤーは生地自体が保水しにくく、汗を上層ウェア(チェンソーズボン)に移してくれるので肌はドライに保てます。(チェンソーズボンは汗を吸ってびしょびしょですが)

僕は「スキンメッシュ タイツ」を愛用しています。夏だけでなく年中使っています。冬の冷えも汗からくるので。



③適度に洗濯

これは、暑さ対策ではないですが汗を吸ったズボンは履きたくありませんからね。チェンソーズボンは2~3本をローテーションする方がよいです。洗濯しないとオイルや泥のせいで本来の機能を発揮できない場合がありますからね。同じ物を揃えるのも良いですが、違う物を買って履き比べても良いと思います。

ざっくりとチェンソーズボンの暑さ対策を紹介いたしましたが、ショップが長野県ですからもっと暑い地域の皆さんの対策になるかわかりませんが参考にしてみてくださいね。

「暑いから履かない」はダメですよ。(笑)

中原

PCウィンチ(PCW3000)も入るロープバッグ---ArbPro バケットバックパック75Lについて


 今回は、ロープバッグのArbPro バケットバックパック75Lを紹介してみます。
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 樹上伐採用としての視点ならば、ロープから各種ギアまで全てが収まるということと、また素材がPCVなので雨に強いという点が優れものでしょう。

 大型ポケットが左右についていますし、また天葢にはロープを出し入れするための孔と蓋が付いているのも面白いです。
 でも、75Lもあるならばもっと他にも色々収まりそうです。


【近い現場でもバッグがあれば楽】
 75Lと言えば登山用ならば何泊もの縦走やキャンプ泊などに使う大容量です。写真左ピンク色のザックは、昔のミレーの2気室80Lの登山ザックです。これにビールや酒、食料をタップリと詰め込んで、屋根はタープだけで山奥の源流で山菜&イワナパーティをやっていました。IMG_1769のコピー (1)IMG_9325 (1)















 このミレーの80Lザックは単体でも結構な重さがありましたが、今回のお題のArbProの75L場合には、登山用ではないので背中の部分のフレームやパッドが入っていないために、この容量としてはかなり軽い部類ではないでしょうか。

 もし、超重たいものを背負いたければ、背負子の方が様々なフォーメーションで使えます。自分の場合には、右画像の様に背負子にホームセンターで売っている頑丈なスタック用のカゴを取り付けていて、さらにロープバッグをゴムベルトで縛り付けたりします。
 このカゴの中にはポータブルウィンチのPCW3000が入っています。ピッタリの大きさなんですね。
 この時は公園内の支障木伐採だったのですが、車を駐めたところから300mくらいのところが現場。でも登り降りがあるし、道具は多いしで手で一つ一つ運んでいては作業前にくたびれてしまいますし、その上、作業が終わってからの帰りは登り! なのでArbProの75Lも背負子も両方とも活躍しました。9784881383261

 また、ArbProの75L場合でも同様にPCW3000のセット程度は入りますので、簡易な(そして強力な)牽引セットが全て収まります。今回の記事はそんな視点で書いてみたいと思います。

 実は、わたくし既にこのワンパックウィンチセットの記事を全林協さんの林業現場人「道具と技 vol.13」(材を引っ張る技術いろいろ)に書いているんですね。もう4年くらい前のことです。978-4-88138-203-5
 他にも11年くらい前だったか、同じく全林協さんから出ているノウハウ図解山仕事の道具という本にも記事を書いていて、此方では手道具の修理修復や刃物・鋼の智慧やノウハウについて、本の4分の1くらいのボリュームを担当しています。
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 この本では、熱可塑性樹脂のカイデックスを使った鞘(シース)やケースの作り方を、多分日本で一番最初にノウハウ公開しています。皆さんが、腰に付ける道具類をスナッピングして納めたい時には、カイデックスの場合には反力を持っていますので、確実にホールドできるケースを作れます。

 例えば、左画像はハスクの小型マグネシュームクサビですが、上下の両方から挿して収まる様に作ってあります。カイデックス素材は、ハスクやスチールの腰の物のホルダーに使われているものです。そして世界中の軍隊のガンホルダーや小物類のホルダーに使われています。
 カイデックスは外国製で、国産はカイダックという商品名でアマゾンでも買えます。自分で作る自分の道具のシース・ホルダー作りは面白いですよ。何時か伊那で講習会をやりましょうか?
 また、この本には、他にも今でも役に立つ内容が載っていますので良かったらどうぞ。

 あ、両方ともペンネームです。ネットビジネスをやっていた頃でしたので、公私を切り分けるために使っていました。結局、道具やノウハウについて能書きを書くのが好きみたいです。IMG_1220(1) ま、此方の方(ODSK島根講習のデモンストレータ)の足元にはまるきり及びませんけれどね。
 わたしはコアな方ではなくて、一般市民の方々向けのやさしい内容を難しく伝えるのが得意?って。。。なので、他にも現代農業誌やその臨時増刊などにも頼まれて記事を幾つも書いたことがあります。

 さて、話を戻して、そのワンパックウィンチセットですが、当時は良いザックがどこにも無かったので、ミレーの登山ザックを使っていましたけれど、今では ArbProの75Lがありますので非常にパッキングしやすくなりました。その件について書いてみましょう。


【ロープの手入れ】
 また、他にArbProのバッグには28LのバケットバッグAir40Lのバケットバックパックがあります。特に28LのバケットバッグAirは、バッグの裏側にメッシュ生地を採用していますので、ロープが濡れた場合に効果があります。濡れものは通気が大事ですからね。
IMG_4434のコピー (1)IMG_4431のコピー (1)














 でも、日本海側の様な湿気た気候では、濡れたロープは風通しの良い日陰で速攻メンテナンスをした方が良いかも知れません。わたくしの住んでいるところではバッグごとカビてしまうんです。
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ソフトシャックル(ダイニーマ製10mm)---牽引をより安全にするアイテム

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 伐倒材の牽引や、スタック車両レスキューのためのアンカーや牽引点の構築に活躍。金属を使わない安全度の高い牽引システムを組めます。

 この軽くて強い高強度繊維ロープ製のシャックルを紹介してみましょう。邪魔になるものではないので、車に一つ積んでおくと必要になる場面もあるかも知れませんよ。

【スペック & 用途】
破断荷重:7,000kg
材  質:ダイニーマ製
重  量:約92g
サ  イ  ズ:長さ約20cm、太さ10mmロープ使用の中通し二重構造

IMG_3480のコピー (1)特  長:牽引の際に、金属同士で接続をしない様に出来るので、万が一破断した場合にもスチール製のカラビナやUシャックルを使用した場合よりも安全度を高められます。

 また、長さが20cm程度あるために、スチールカラビナやUシャックルでは回せない太いもの、または幅広いものにも対応ができます。
 接続する相手を傷つけたくない場合にも有効かも知れません。そして、軽い!

ア  プ  リ:『動的な瞬間荷重が強い場合の対策に』---以下の様なケースにおける使用時のショックの緩和、損傷回避、また破断時の安全対策にIMG_5511のコピー (1)

1)重量材の牽引作業を行う際にリダイレクト(方向転換)が採れない直引きの場合に使用。チールカラビナ・Uシャックル等の金属部材を使わずにロープ牽引できる・・・高強度繊維ロープを活用してPCウィンチローププーラーなどでロープ牽引作業を行う場合でも、金属部材で接続しないため、万が一の破断時でも作業者への安全度が高くなる

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2)スタック車両レスキュー用に・・・牽引用のフックが車両に付いていない場合に、長さ20cmのソフトシャックルを使って牽引点を作る。
 右画像は、軽トラックですが、リア側には牽引フックがないので、リアサスペンションの取り付け部にソフトシャックルを回して牽引ロープを結びました。大型のUシャックルやスチールカラビナでは、何処にもフック出来るところが無いからです

IMG_4440のコピー(2)
3)ポータラップをベルトスリングで設置する際の接続用に・・・専用のデッドアイスリングが無い場合には、代わりにベルトスリングを用いてポータラップを設置する場合の接続用にソフトシャックルを使えば、金属同士の接続を回避出来るので機材の破損対策に有効

 では、以上に付いて詳しく精査してみましょう。

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